広島市中区白島北町の永山医院。内科を始め、大腸がん、子宮がん、すい臓、乳がんなどに対する免疫療法、ハスミワクチン、ビタミンC点滴など対応可能

汐見院長通信(読書の秋②)
もう一冊ご紹介します。

アスリートとして活躍され、広島のヒーローともいえる為末 大さんの一冊、熟達論です。

人はいつまでも学び、成長できる
と言う副題です。


熟達の追求プロセスを、「遊「型」 「観」 「心」 「空」 5段階に分けて考察されています。

人生を達観した、悟りのような以下の文章に、なるようにしかならない人生だけど、決して投げやりにならないというという気持ちの持ちようを教わりました。

「遊」に始まり、「遊」に戻る

私は『空』を体験し、なるようにしかならないし、それでいいではないかと思うようになった。決して何をやっても無駄だと投げやりになったわけではないが、起きる出来事に対しただ対応していくのだという受動的ながら静かな気持ちになった。自分の想像の範囲などあまりにも小さいと思ってしまったからだ。私にやれることを私なりにやっていく。目指すもののために今があるのか、今のために目指すものがあるのか、それもよくわからなくなったし、どうでもよくなった。私が生きているのは『今』のみである。


為末 大 熟達論(新潮社)より

長い秋の夜を過ごすにはぴったりの本です。