広島市中区白島北町の永山医院。内科を始め、大腸がん、子宮がん、すい臓、乳がんなどに対する免疫療法、ハスミワクチン、ビタミンC点滴など対応可能

汐見院長通信(目が見えないということ)

出会った最初は小さな小さな赤ちゃんだったのに、久々に会うと背も高くなり、急に大きく成長した子供の姿を見た時、流れゆく雲が何かを現しているようにみえる時、雲ひとつないまっ青な空を見た時、どこまでも地平線に広がる大地の雄大さを目にした時、満点の星々を見た時、そして彩りよく飾られた食事を出された時、わぁー!!!!と感嘆詞がつい口から出ます。

でも、それは全て目からの情報です。もし、目が見えなかったら、、、どうだろうか。

声も聞こえるし、爽やかな空気感を感じることもできるし、風の音を聴くこともできるでしょう。

 

ただそれが目の情報を上回るかというとそれはないと思っていました。

それくらい目から入る情報は多いと感じ、目が見えないことへの恐怖すら感じていました。

 

しかし、実際に目が見えない人々と出会い、話をしてみると、全く自分の知らない世界があるコトを知ったのです。

そして、目が見える、見えないの違いは、実はないということに今更ながら気がついたのです。

なーんだ!!自分も見えないモノは沢山あるではないか!、と。

 

半世紀以上生きいても見えないものは見えない、見ようとして見えるものはあるけど、それも氷山の一角だ、という事実に気付いたのでした。(遅っ)

違う立ち位置でお互いの”見える世界を共有して、見える世界を広げてゆけばよいだけだな、と思えるようになりました。

学びある出会いに感謝。