広島市中区白島北町の永山医院。内科を始め、大腸がん、子宮がん、すい臓、乳がんなどに対する免疫療法、ハスミワクチン、ビタミンC点滴など対応可能

汐見院長通信(2023 G7 HIROSHIMA とは何だったのか)

G7 HIROSHIMA が閉幕しました。警備にあたっていた大勢の警察官のお陰もあり、無事に閉幕することができ胸をなでおろすと共に、サミットについて思うことが湧き出てきます。
戦争屋をよんで軍拡を表明して献金、ご機嫌取りをしただけではないでしょうか。ヒロシマを政治利用して、和平交渉を仲介するどころか、煽るだけ。
戦争とはこうして上滑りな民意をなびかせて巻き込んでしまうモノではなかったのでしょうか。。。
かつての経験を我々は学んできたはずなのに、、、悲しくなりました。
正常バイアスでもの言う政治家や被爆者が年老いて発言する先輩がいなくなる日もそう遠くない今です。
軍事的な支援の強化ではなく、核と戦争反対を唱えるべきだったのでは?
ヒロシマで開催する意味を、もっと伝えて欲しかったです。
G7首脳声明に「広島でこれだけしか書けないか」 とサーロー節子さんが失望されるのも頷けます。
平和記念資料館を見学するG7首脳に「政治家としてではなく、衣を脱いで、裸でもいい。人間と人間のふれあいとして見てほしい」と期待されていたのですから。
今回のG7で核と戦争の非道さは本当に伝わったのでしょうか?
このような記事が朝日新聞デジタル版に載っていて共感できました。以下引用


元広島市長「岸田首相、ヒロシマを利用するな」 核抑止力維持に憤り
聞き手・大滝哲彰 2023/5/21 20:30
 G7広島サミットが閉幕した。最終日にはウクライナのゼレンスキー大統領が参加するセッションも開かれたが、1991年から2期8年にわたって広島市長を務めた平岡敬さん(95)は憤りを隠さない。
岸田(文雄)首相が、ヒロシマの願いを踏みにじった。そんなサミットだったと考えます。
サミットでは、米英仏という核保有国と日本をはじめとする米国の「核の傘」の下にある国々が、広島という地に集まり、核軍縮や不拡散といった軍事面が主に議論されました。
しかし、本来は核が人間に与えた悲惨さを考えるべきです。核を全否定し、平和構築に向けた議論をすべきでした。
加えて、19日に合意された「広島ビジョン」では、核抑止力維持の重要性が強調されました。
戦後一貫して核と戦争を否定してきた広島が、その舞台として利用された形です。
核兵器禁止条約に署名・批准した国と地域に「広島が核を許容した」と思われてしまう。こうした国々は広島を見ているのです。
今後、広島が信用されなくなり、ものを言えなくなります。
だからこそ、議長国である日本の岸田首相は、とても罪深いと言わざるを得ません。
ウクライナのゼレンスキー大統領が招かれました。これは、いかにも政治的なパフォーマンスです。中国とロシアに対して、西側諸国の結束をアピールしたいという狙いが透けて見えます。

さらに、G7首脳との間では、軍事的な支援の強化が約束されました。「広島選出」を強調する岸田首相は、戦争を是認し、激化させることを広島の地で許したことになります。
核を否定し、平和を訴えてきたヒロシマを、これ以上利用するなと言いたいです。
広島を舞台にしてウクライナ戦争を議論するならば、一日も早い停戦と戦後復興について話し合われるべきでした。
中国とロシアを非難するだけでは、緊張が高まるだけです。いかに対話をするか、和解のシグナルを発信する必要があります。
戦争の種をなくし、平和を構築する。それが、岸田首相をはじめとするG7首脳たちに求められていることです。(聞き手・大滝哲彰)