広島市中区白島北町の永山医院。内科を始め、大腸がん、子宮がん、すい臓、乳がんなどに対する免疫療法、ハスミワクチン、ビタミンC点滴など対応可能

汐見院長通信(Tears in heaven)

最近のガン患者さんは前日まで普通の生活をしていたのに、偶発的にガンが発見されて驚くパターンを多く見ます。
しかも、毎年検診を受けていたのに、といわれることも多いです。

でも、本当に突然?
それまでの食生活、睡眠、生活習慣はどうでしたか?
問いかけると、慢性的な疲労感があったとか、無理していたとか、何かしら原因となることに気がつかれます。

それまでは、目の前の諸事に追いかけられこなすことに精一杯の毎日だったと思います。
生きるとはそんな毎日をこなすことだから。。。
それは仕方ありません。

でも、病気がわかった今、同じ生活を繰り返さないことが生きる道のような気がします。

仕事に追われてたなら、辞める。
他人の目を気にしていたなら、辞める。
今まで無視してた身体の声を聴く。
時間に追われてたなら、イライラせず、静かに過ごす。
自分の生き方を見直す、良い機会だと思うのです。

そして、生きることだけを考えていたそれまでと、死ぬことも考えるこれからが始まります。

死は決して逃げるものではなく、受け入れるものだと思うのです。
死は万人に平等に訪れる確定事項だからです。
いつか?は神のみぞ知る事ですが、必ず訪れるのです。

死を考えるのは決してネガティブなことではなく生を考える上での続きもののような感覚ですが、皆さんはどうでしよう。

エリッククリプトンは当時4歳の子を不慮の事故で亡くしました。
その時の曲がTears in heavenです。

死は平等に訪れます。
が、どんな状況でも愛するものとの別れは辛過ぎます。
それもまた、それぞれが持つ我々の宿命なのでしょうか。

人間生活は修行の場と私は思って、生ある今を大切に生き切りたいと願っています。悔いなき人生を送るために。。。
例え山あり谷ありの人生でも与えられた課題は淡々と受け入れ、生かされていることに感謝です。