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汐見院長通信(漢方薬が「食前」投与の理由)

汐見院長通信(漢方薬が「食前」投与の理由)

漢方薬はアルカロイドと有機酸という2つの成分が効果を発揮します。
空腹時、胃酸は、作用の強いアルカロイドの吸収を和らげ、作用の弱い有機酸の吸収を高める効果があるので、これにより副作用は少なくすることができて、漢方薬の効果を高めることができる仕組みになります。

漢方薬を処方する際は食前投与が多いと思いますが、その理由は、
生薬成分の多くは腸内細菌によって腸から吸収されやすい形に変わり、効果を発現するからです。また、食べ物や西洋薬との飲み合わせによる影響を防ぐためにも、
空腹時、すなわち食前もしくは食間に服用することが良いとされています。

腸内細菌に影響を受けない麻黄(マオウ)や附子(ブシ)については、胃腸障害などの症状が出ることもありますので、味や香りなどが苦手だったり、どうしても食前または食間に飲むと気分が悪くなったり、食欲が低下したりする場合は食後に服用した方が良いとされています。

西洋薬は食後に飲むのが通常なので、漢方薬も面倒だったら食後でも良いのでは。。と考えがちですが、食後だと吸収率は落ちてしまいます。
外来診療において「飲み忘れ」をする患者さんには、やむを得ず「一番飲みやすい時間に服用」してもかまいませんとお伝えしています。
そしてできれば、お湯に浮かして飲むと吸収が良くなり、効果があるので、煎じ薬のように服用して下さい。

2022-09-15 06:05:00

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