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汐見院長通信(8月6日)

汐見院長通信(8月6日)

広島で生まれ育った人間にとってこの日は特別な日です。
戦後77年の長い時間が過ぎましたが、ジョン・ハーシー氏著書の「ヒロシマ」は原爆投下後がまるでこの前の出来事のような臨場感で読めました。

この本に登場するヒバクシャの1人が、親戚のDr佐々木です。
今も向原で地域医療を担う佐々木医院があります。
直接ヒバクシャであった佐々木輝文先生と面識はありませんが、
晩年の壮大な夢を追って向原温泉を発掘し、
一大温泉場にしようと大借金をしてーその後の大変な話ーーーとか、とか。。
そんなことしか知りませんでした。

先日ふと、仲良くしてもらっている医院を継承した次男の佐々木先生に、「お父さんって原爆に遭われたんですか?」と聞いたのが発端です。
元々向原の資産家だった佐々木家で、かどますのご子息がまさか当時、原爆投下のその日に日赤で働いていた!!ことなぞ、全く知りませんでした。
で、この本を貸してもらい読むほどに、当時の状況が、ありありと想像できました。
爆心地からほど近い幟町で生まれた私は当時の地名からその状況が蘇るほどの衝撃的な内容でした。

他県の方に比べると平和公園の思い入れも深くヒロシマという街への愛着は強く、こうして安穏と暮らせるのも、最も苦しい時代を生き抜いたヒバクシャの皆さんのお陰と改めて感謝しました。

8月6日は静かに過ごしたいヒロシマ人ですが、
今や、8/6?なんの日?というくらい若者には薄れた記憶となりつつあるので、その日を盛り上げるイベントも大切だと思うようになりました。

人間の愚かさと残酷さを知る。
人間の真の強さと生命力に感嘆。
人の心の温かみと慈悲に涙。
平和の有難さ。
国家と個人の在り方を考える。
無力な個人でも意志さえあれば大きな力を得る。

もう一度ゆっくりと「ヒロシマ」を読みます。

2022-08-02 10:31:00

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